Flexible Perfect Body協会です。
今週の症例報告になります。
よろしくお願いします!
前回は、R5.7/22に報告した方です。
60代女性
右被殻出血
左片麻痺
車椅子生活
外出先から帰ってきた際に、屋内用の車椅子に移乗する時の動作維持を図っている。
BRS上下肢Ⅳ
左下肢に常時痺れあり
非麻痺側の手すりを利用した歩行練習を行っており、恐怖心から麻痺側下肢への荷重がなく、非麻痺側下肢の振り出しが小刻みになっている。
麻痺側下肢の振り出しも、正常に比べると不十分で歩幅が狭い。
2、3mの移動に5〜10分かかる。
治療前
4点杖で、手すりの継ぎ手2つ分の距離を移動することができている。
治療 時間15分
麻痺側大腿直筋、麻痺側内側広筋、麻痺側前脛骨筋、麻痺側長腓骨筋、麻痺側腓腹筋、麻痺側足底筋膜をリリーブ
(リリーブとは当協会独自のリリース方法です。)
治療後
4点杖歩行で、手すりの継ぎ手三つ分から継ぎ手4つ分、つまり約3m歩行ができるようになった。
筋膜には、パチニ小体、ルフィニ小体、筋紡錘やゴルジ腱様器官があります。これらは、体性感覚受容器です。
筋膜が硬くなった箇所では、体性感覚受容器は正しく機能することができず、どこに重心があるかや荷重しているか、外部環境の情報が分からなくなってしまいます。
リリーブで、筋膜の硬さを正常に戻せたため、深部感覚受容器として、関節の位置や重心の位置、外部環境と言った情報が求心性ニューロンから脳に伝わるようになったと考えています。
実際に、以前よりも、麻痺側下肢に荷重が増え、右下肢の振り出しがスムーズになっていることが見られています。
今後も、痺れや痛みを改善させてADL向上を目指します。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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